___...あれから5年後






私はもう22歳になっていた。


もちろん今でも拓夢さんのことを忘れてた日なんてない。

でも、レストランの仕事はやめていた。




ある朝、ポストに手紙が入っていた。


その手紙は拓夢さんからだった。


その手紙にはこう書かれていた。


『風香ちゃんへ。



おれのこと、まだ覚えているかな?


もう忘れたかもしれないんだけど、おれ5年ぶりに日本に帰ってきたんだ。


もしよかったら明日、5年前に風香ちゃんとおれが出会ったあのレストランに来てほしい。


拓夢。』


今度の手紙は5年前の別れの手紙じゃなくて、

再会の手紙だった。