翔くんの顔を見る。 翔くんはあたしの視線には気付かずに運転している。 あたしの頭の中では、『亜衣だけ』という言葉と『特別』という言葉がぐるぐる回っていた。 こんなときなのに、あたしは何かを期待している。 まだ、仲直りもしていないのに。 昨日までは『翔くんの彼女になりたいわけじゃない』って断言できた。 でも、正直に言うと、今は、違う。