何て言っていいかわからなくて、とりあえず笑顔。 翔くんがなにか言葉をかけてくれると信じて。 でも、違った。 翔くんは、あたしのことを一瞬見た後、何もなかったようにあたしの横を歩いて行った。 驚いて、悲しくて、喉の奥に何か詰まったような感覚に陥る。 翔くん……………あたしのこと忘れちゃったの? 生まれてからほとんど一緒に過ごして来たんだから、そんなわけないよね。 じゃあ、今なんで無視したの? あたしのことが‥‥‥‥嫌い………だから………?