いつもより気合いを入れて用意をして、少し早めに家を出た。 翔くんの近くに、少し気になる女の人がいるとは言え、翔くんがあたしのことをすきでいてくれていることは本当。 そう思うと、自然と顔が緩んじゃう。 昨日の、幸せでとろけちゃいそうな時間が蘇る。 これが、“両思い”なんだね。 初めて抱く気持ちと一緒に、翔くんと陽ちゃんの家に着いた。