そしてさっちゃんは、どこからか持ってきた写真立てをあたしに渡した。






そこに写っていたのは、3人。







翔くんと陽ちゃんとあたしだった。







さっちゃんは、涙をこらえて写真を抱きしめるあたしの肩を抱いて、「亜衣ちゃんの恋がうまくいったら、お店でパーティーしようね」と言ってくれた。






翔くんと陽ちゃんが帰ってきてからは、さっちゃんは何事もなかったように振る舞ってくれた。







いろんな人に守られて大切にされていることを実感できた時間だった。