「亜衣、来週から陽に勉強教えるんだろ?」 携帯を横に置いて、翔くんはあたしに尋ねた。 「うん。 あ、でも、勉強ばっかりじゃないよ? とりあえず、毎週土曜日は陽ちゃんデーなの。」 あたしは、ネックレスを触りながら答える。