土曜日に恋







「翔くん…お店まで行ってくれたの?」






だって…このお店に行くには、どんなに頑張っても3時間はかかるんだよ?






だからあたしは、通販でしか買い物したことがない。






お母さんにも諦めなさいって言われたこのネックレス。






そのネックレスが、今はあたしの手の中にある。






「亜衣、受験勉強頑張ってただろ?





亜衣の頑張りに比べたら、俺がお店行くぐらいなんでもないよ。」