だから…
「頑張れよっ!
じゃあなぁ!」
「えっ、あ…うん、またね!」
俺は伊吹に背を向けた。
そっと手で目を押さえた。
我慢してた分が溢れ出てくる…
恋の辛さを知った…
でもその分、
恋の楽しさも知ったよ。
最高だった…。
きっといつになっても忘れない…だってこんなにいい恋をしたから。
あぁぁ〜……
これからは伊吹と結兄のツーショットかぁ〜
慣れるまでどれくらいかかるかなぁ……1ヶ月…2ヶ月…3ヶ月……
でも、意外と1回見ちゃえば慣れるかも。
そう思った時の俺の顔は微妙に笑ってた…
「なんだ…もっと号泣してると思ったのにー。」
この声は…
「なんだよ…星、」
「したんでしょ?」
「まぁな…」
見事に振られたけど。
「そっか、よく頑張りましたー」
「はっ!?
ばっ!!やめろって―…」
幼稚園児ぐらいの子供をあやす口調で言いながら頭を撫でられた。
馬鹿にしてやがる…
でもまぁ……
悪くはねぇーか。


