「ハァー。残念なくらい目が細いくせに、アナタ、ちゃんと見えて?」


そのまま、シーンとした中、ソイツは名乗りだした。


「私、金城凜音と申します。この学校はパパの母校なので、私が立派にしてさしあげます」


よろしくお願いします、とソイツは深々と礼をした。

チッ…細目だまゆ毛だうるせーし、そこばっかにこだわり過ぎだろ。
見えてるッつーの。

クソッ、関わるのもめんどくせーし、バカみてーだな。


「…あ、金城さんの席は、あそこ…蓮見君の隣に…」

「あぁ゛?」


ガタンッとまたまた派手に音をたてながら机を蹴飛ばす。


「…ンで、ソイツが俺の隣りなンだよ」

俺に睨まれガタガタと震えだすセンコー。

「空いている席がそこしか無いのですから仕方ないでしょう!男がグチグチ言わないの。細目が更に残念なことになってますよ?」

「…テメェ…」