「外で待ってて??すぐに払ってくるから」 外に出ると、真夏の生暖かい風が俺の体を包んだ。 現在夜の8時。 酒を飲み終わるには少し、早すぎる時間だ。 居酒屋の周りには、普通のお店がずらりと並んでいた。 若い女の子が行くような洋服店や、カラオケボックス。 なんでそんな店の集まりの中に、居酒屋を作ったのか。 俺はいつも不思議でしょうがない。 ただ、店にはいつもお客があふれ帰っているので、繁盛はしているんだろうな、と思う。