今日は彼女の気持ちに甘えよう。 これ以上飲んでると、悪酔いしそうな気がする。 「俺が払うよ」 財布を出そうとした俺の手を、真子が制した。 「あたしに払わせて?? 誘ったの、あたしだし」 ・・・ありがとう。 俺は小さく呟いた。 真子が笑って頷く。 何故か、亜姫の笑顔が脳裏をよぎった。 あいつ・・・今、どうしてんのかな?? 最近、そればっかり考えてしまっている自分がいる。 バカやろう!! なに考えてんだ、俺!! 亜姫の事は、とりあえずいったん忘れろ!!