真子が心配そうに俺の顔を見た。 俺は真子に誘われ、二人で居酒屋に来ていた。 この間、四人で来た居酒屋だ。 「ちょっと色々あってさ・・・」 「あ、生徒のこと?大変だね、教師も」 俺は目の前にある枝豆を手に取った。 「でも、普通の会社も大変だろ??」 「そうだね。上司の顔色とか、窺わなきゃいけないし」 真子が笑った。 「上司に出すお茶の中に、唾入れるのが趣味です」 俺も笑った。