右足が、自然に貧乏ゆすりを始める。 俺は過保護な保護者か。 何故か心配までし始めた自分に、ちょっとイラつく。 ・・・俺は先生だ!! 生徒を心配して何が悪い!! 俺は開き直って、椅子から立ち上がった。 その瞬間、教室のドアがガラリと開く。 「ごめん!!巧。遅くなった!!」 「お前、何してて・・・」 そう言いかけて亜姫の顔を見た俺は、言葉をなくした。 「おま・・・その顔・・・」