45歳くらいの男の管理人さんが、じっとあたしを見ながら言った。 「え・・・あ、はい」 「やっぱり。はい、これ」 そういって、あたしに便箋を手渡す。 「桐谷さんに、もし、君がきたら渡してほしいって言われたんだ」 あたしは、震える手で、その便箋を受け取った。 ・・・手紙?? 巧からの?? あたしはゆっくりと便箋を開けた。