気づいたら、あたしは巧のマンションまで、走ってきていた。 いつもは挨拶しかしたことのない、管理人さんに、小さな窓から話しかける。 「あの!!すいません!! 601号室の桐谷は・・・!!!」 「あぁ、桐谷さんなら昨日、引っ越したよ」 頭の中が、真っ白になった。 引っ越した・・・?? なんで?? どうして?! 「あ、もしかして君、伊戸田・・・亜姫ちゃん??」