振り返る。 後ろにいたのは、セーラー服姿の2人の女子生徒。 そこで俺はようやく、自分が学校にいることを思い出した。 生徒の目の前で、携帯を使って言い訳がない。 「あの・・・お取り込み中ごめんなさい。 先生にどうしてもメッセージ書いてほしくて・・・」 生徒達は、おずおずとメモ用紙を俺に差し出してきた。 ・・・そう。 しかも今日は、俺がこの学校で先生でいられる、最後の日。