「どうして今まで気がつかなかったんだよ?!」 俺は思わず、声を荒げた。 親父の小さな声が、聞こえてくる。 『・・・すまないな、巧』 「・・・わりぃ。 俺も、感情的になった・・・」 俺も親父も、黙り込む。 「先生!!」 不意に後ろから、声がした。