彼女が突きつけたのは・・・浴衣姿の亜姫と俺が、ブランコに座ってキスをしている写真だった。 あの・・・花火大会の夜だ。 「せんせぇ、亜姫を付き合ってるんでしょぉ」 ようやく分かった。 土井が、俺を呼び出した理由。 手に汗が滲む。 俺はぐっと手のひらを握り締めた。 土井は、俺たちの関係をばらすつもりだ。 きっと、教育委員会か、校長の前で。