「土井」 後ろにいたのは、茶髪の今時の女の子だった。 読者様は覚えているだろうか?? 亜姫と再会した日。 「わからないところがあるんですけど」って、俺が絡まれてた女の子。 「おっはようございます、せーんせっ」 語尾にハートマークがつきそうな声で、土井は言った。 亜姫は顔を青ざめたまま、土井を見つめている。 土井が、亜姫を見た。 その瞬間、亜姫の体がビクリと動いた。