亜姫以外の女なんて、もう、考えられない。 今は・・・実咲よりも、誰よりも、亜姫が一番好きだ。 そう、胸をはって言える。 「・・・ばっかだね」 亜姫が笑った。 「じゃあさ・・・あたし達の立場が逆でも?? あたしが教師で、巧が生徒だったとしても??」 「当ったり前だろ」 「なんか、磁石みたい」 今度は、顔を見合わせて笑う。 花火が、夜空を美しくそめていく。