「ねぇ巧?? 巧は優しすぎるから、今までずっと1人で悩んできたんだよね。 だけど・・・もういいよ」 実咲の、鼻をすする音がした。 「あなたは、あなたの幸せを考えて。 あなたが幸せでいることが・・・今のあたしと赤ちゃんにとって、最高の幸せなの」 目をつぶったまま、俺はソファからゆっくりとおりた。 それから目の前に座っている実咲を抱きしめる。