- * - - * - - * - - * 「なんか、久々な気がするよね。 二人で話すの」 事務室2の机の周りを歩きながら、亜姫が言った。 彼女は笑っていた。 まるで、あの夜のことを忘れたみたいに。 「そんなに久々じゃないはずなのにね」 俺は何も言わない。 入り口近くに立って、じっと床を見つめていた。