入院生活はしばらく続いた。傷はだいぶ治ったが、火傷の跡はしっかりと残っていた。未だに声は出ない、よっぽどショックだったんだろう。包帯がほどけてから、真由美はずっと左腕の火傷跡しか見ていない。あの笑顔は、もう見る事ができないのだろうか…。