「!?」


すぐに起き上がる恭一に、肩が上がる。

…だって


「確かに遅れたの俺だけど!
 ちゃんと返事くれよな!!」


そう言って、席から離れてしまった。

…読んでみる、か?

――そのメールは、入るだけびっちり文字が埋められていた。


【確かに好きになったのは顔からだけど、それだけじゃねぇ!!!!
 いくら犬が好きだからって、割って入ってこれねぇよ!!
 素直になれないだけで、ほんとは誰よりも優しいこと、ちゃんとわかってっからな!!!!】


ごめん、疑ってごめん恭一。

もし、あたしがこの気持ち伝えたら…あの笑顔で笑うのかな?

あたしの、大好きな笑顔で。

…あ、ちなみにメールは全部読んでから保護しました。

だって嬉しかったんだもん。