あるところに1人の可愛らしい少女がいました。

その少女は金色に輝く髪と瞳

そして、白い肌を持っていました。

性格も優しく、明るかった少女は人気者でした。

そして数年が経ち、高校生になった少女は――…







「璃絲さん!好きです!俺と付ッ」

「普通に無理」

「――ッ!!」


泣く子も凍る、氷の美少女になっていたのです…。


「ちょ、ちょっとくらい考えてくれても」

「考えるほどでもないし」


男子を映す瞳は美しく、けれど冷たかった。

璃絲 亜香梨(リイト アカリ)

それが少女の名前。

ふと、男子を視界に入れた。


「ねぇ、用ないんならさっさと消えてくれる?」

「――ッ!くっそぉぉぉ!!!!」


わあああぁぁ…と泣きながら消えていく。

…近所迷惑なんですけど。


「あ〜あ〜…バスケ部の金田くん、人気者なのに…」


そう言いながら茂みから出てくる、唯一の友だち。


「…柚姫」