心が折れたと思ったのはこれで2度目。

1回目は、お母さん、匠さん、そして司が死んじゃったとき。

目の前が真っ暗になるって本当だったんだって思った。


お母さんの笑顔にもう二度と会えないっていう現実。

巧さんのピアノをもう二度と聴けないっていう現実。

司の優しさをもう二度と感じることが出来ないっていう現実。

どれも受け入れることなんて出来なかった。


あの時は…これに近い、もしくはこれを越える痛みなんて存在しないって思ってた。

本当にそう思ってたんだよ。


涙が枯れることなくずっと、溢れてきた。

もちろん止めることなんて…出来なかった。出来なかったよ。

泣いていないと壊れてしまいそうだった。

全ての感覚が、体も…全て。