もうすぐ…
君に出会った季節が再びやってくる。


桜の香りと共に、あの時の旋律が蘇る。


思えば、君が奏でていたあの旋律は真っ白だった。

ただ真っすぐで、美しかった。

君の演奏から垣間見えるほんの少しの冷たい感情でさえ、その美しさを引き立てていた。





でも今は違う。

君が奏でる旋律に寂しさなんてない。

柔らかくて、優しくて、温かい響きなんだ。


今聞こえてくるのは

二人で奏でる


白き旋律…









*END*