｢そう!!
紀紗を俺のものにしたい!!
とかさぁ…
蓮上司のことなんか俺が忘れさせてやる!!とか。｣

｢そりゃあ、紀紗のことは好きだけど…司さんのことを忘れてほしいとは思わない。
俺が望むのは紀紗の寂しさがなくなることだけだよ。｣

｢まったく甘いんだから…。｣

｢そうか…？｣



今のところ、俺の気持ちは正直言ってこんな感じだ。

紀紗に好かれたいとは思う。
でも、美咲が言うほどの独占欲とかはない。

別に紀紗の心を独占しようとか、そんな気持ちは抱いていない。
本当に、純粋に…
紀紗の笑顔を一番近くで見ることができるなら…
それが本望だし、それでいて紀紗が俺を嫌いにならずにいてくれれば、もう俺はそれ以上望むものなんてない。