家に帰ると
両親と兄がいた。


4人で座っていると
父から発言した。


「早苗。
昨日純君から話を聞いた。
お前の気持ちはどうだ?

俺は嬉しかった。
アイツは親を亡くし、
お前の笑顔で立ち直った。

だから俺は早苗と片山が
一緒になって欲しいと
心から思った。
後はお前次第。」

「早苗
お前がいなかったら
純はどうにかなっていた。
それだけ、
純の心をお前が癒した」


兄が言ってきた。


「早苗。
今日答えを
純は聞かなかっただろう?

何故だか分かるか?
勢いで返事して欲しくない。

だからあえて
返事を聞かなかった
それが純の優しさだ。」


兄の言葉が私に染み渡る。