確かに、そうかもしれない。 けど、 あたしはお互いの気持ちがわかっただけでいいんだ。 それだけで。 だって先生は、待っててって言ってた。 だから、あたしは待ってる。 高校卒業して、先生と生徒じゃなくなるまで、 あたしは待つよ。 「すごいねー、実夏は」 「え?」 「あたしなら、待てないなぁ」 空を見上げて言う青葉に、あたしは 「大好きだもん」 そう答えた。