孤高の狼に捧ぐ恋唄



「俺は自分自身を許せないし、許すつもりもない。

一生、この業(ゴウ)を背負って生きていく。

だから……

明日香の想いには応えられない」



そう言った月の瞳に迷いはなくて。



罪を抱え悔いていても、どこか気高く、凛とした美しさがあった。