孤高の狼に捧ぐ恋唄



「月ぇっ……!」



月が、力を振り絞って私の頬に手を伸ばす。



「泣くなよ……」



ポツリと力無く呟いた月の手に、私の涙が伝っていく。



「ケガ、大丈夫か……?」



心配そうに私を見る月に、私は力強く頷いた。



「私は大丈夫だよ。

月は?キズ痛くない?」



そう言った私に、月は顔を歪めた。



「どこか痛い?先生呼ぶ?」



その言葉に、月は否定を込めて、小さく首を振った。