孤高の狼に捧ぐ恋唄



いつの間にか私は眠りについていた。



起きたときにはもう随分と時間が経っていて、朝だったはずの病室は、カーテンも開けられたままに、夜になっていた。



点滴もいつの間にか違うものに差し替えられている。



点滴で栄養を入れられているせいか、全くお腹はすいていない。



だから時間の感覚が全くなく、まるで夢の中にいるようだ。



窓の外に、欠けた月が静かに浮かび上がっていることも、それに拍車をかけているように感じる。



私がぼんやりしていると、ためらいがちな小さなノックの音がした。