「あのっ!待って下さい」 そう言って、ようやく立ち止まってもらえた。 くるりと振り返った顔立ちは、意志の強そうな瞳が印象的だった。 青っぽく黒い瞳はとても綺麗で。 その瞳に飲み込まれ、何も言えない私に、彼は苛ついた声をだした。