「まだ教えてなかったもんな。俺の番号もアドレスも。」



先生は私の携帯画面を覗きこんだ。



「ありがとうございます!」



携帯の画面に出ている先生の名前を見ながら、笑みがこぼれた。



「愛菜の番号とアドレスも、もらっちゃったけど…いいよな?」



「はい!」




満面の笑顔で返事をした。


今までは学校に行って、先生と話していたけど、これからは電話で話したり、メールしたりすることも出来るんだ…。



夜とか、休みの日も連絡がとれるってことだよね!



先生がいつも傍にいるようで、心がほんわか温かくなった。




私たちは、再び手を握り合い、水族館から出た。