「ありがと」

麗美姉ちゃんにそっくりだからという理由には?だったけど結果オーライ。

「でも手掛かりが少ないな」

達郎兄ちゃんは再び手紙を眺めた。

「解読できないの?」

「ムチャを言うな」

「推理小説に似た話ない?例えばホームズとか」

「『踊る人形』か?」

「それそれ」

「それだと【10+26】は10番目に使われている日本語と、26番目に使われている日本語の組み合わせなのか?」

「その時点で解読する気なくすね」

「そういう事だ」

達郎兄ちゃんは再びパフェに向かった。

まずい。何とかやる気を出させないと。

「ねぇ達郎兄ちゃん。もしこの手紙を解読してくれたら、パステルのプリンおごってあげる」

達郎兄ちゃんのスプーンが止まった。

「プリン幾つだ」

指を1本出してみた。

5本指を出された。

指を2本にしたら4本指を返された。

仕方なく指を3本にしてみた。

「全力をつくそう」

よっしゃ契約成立。