放課後に帰ろうと下駄箱を開けたら入っていた。

2通目は翌週の11日。

場所は同じく下駄箱。

「ここ数日、その手紙の意味ずっと考えてたの」

「それで意味は分かったのか?」

「わかんないから相談しに来たんじゃない」

あたしは身を乗り出した。

「お願い達郎兄ちゃん。その手紙、解読して」

「なんでオレが」

「だって探偵でしょ」

「父さん兄さんの手伝いをしてるだけだ」

「さっき言い忘れたんだけどさ…」

あたしは気になってた事を口にした。

「正確には麗実姉ちゃんを手伝ってるんじゃないの?」

「あ、忘れてた」

「達郎兄ちゃん最低」

麗実姉ちゃんは警視庁の捜査一課の刑事。

現場では達郎兄ちゃんのパートナーとして何かと苦労してるらしい。

それなのに忘れさられるとは。

「いやレミを邪険にしてるつもりはないんだがな…」

「この際それは別にいいのよ」

あたしも何気にひどい。

アメリカンを一口飲んで間を空けた。