「じゃ、こないだの公園に来てくれ。手紙の件、解決できそうだ」

「ホント!?」

あたしは電話を切るとすぐに着替えて公園へと向かった。

公園のベンチにいたのはいつもと同じスーツ姿の達郎兄ちゃんと

―湯月くん?

間違いない。

達郎兄ちゃんの横でうつむいて座っていたのはレクリエーション部の湯月くんだった。

「来たか、カホ」

達郎兄ちゃんがあたしに向かって手をあげた。

隣の湯月くんは顔をあげてあたしを見る。

「あ、旭さん…」

湯月くんはベンチから立ち上がってあたしの前に立った。

「あ、あの…」

湯月くんは必死でなにか言おうとしていた。

あたしはワケがわからなかった。

「なんで湯月くんが達郎兄ちゃんと一緒にいるの?」

てか、学校は?

「あの…ごめんなさい、旭さん!」

え?なになに!?

「あの手紙を出したの、僕なんです!」

え―っ!?