「まぁ、大丈夫だろ」
ヤケにあっさりした返事が返ってきた。
「大抵の毒物は一般人の手に入るもんじゃないし刺激が強いからすぐソレとわかる」
「だったら紛らわしい事言わないでよぉ!」
あたしは全身の力が抜けそうになった。
あ、なんか泣きそう…。
「泣くな、カホ」
達郎兄ちゃんの手が伸びる。
だからつまむな乙女の鼻を。
「はにゃひて(放して)」
あたしは達郎兄ちゃんの手を払った。
頭に血が昇ったせいで、泣く気は失せた。
まったく、他に人通りがなくて良かった。
次の瞬間、あたしは大きなクシャミをした。
「風邪ひかないうちに早く帰った方がいい」
達郎兄ちゃんが自販機でミルクティーを買ってくれた。
「うん、そうする」
まだ3月半ば。頭から水かぶるには早い。風だって冷たいし。
「オレはこれから行くところがあるんだが、1人で帰れるか?」
「うん、大丈夫」
「気をつけて帰れよ」
ヤケにあっさりした返事が返ってきた。
「大抵の毒物は一般人の手に入るもんじゃないし刺激が強いからすぐソレとわかる」
「だったら紛らわしい事言わないでよぉ!」
あたしは全身の力が抜けそうになった。
あ、なんか泣きそう…。
「泣くな、カホ」
達郎兄ちゃんの手が伸びる。
だからつまむな乙女の鼻を。
「はにゃひて(放して)」
あたしは達郎兄ちゃんの手を払った。
頭に血が昇ったせいで、泣く気は失せた。
まったく、他に人通りがなくて良かった。
次の瞬間、あたしは大きなクシャミをした。
「風邪ひかないうちに早く帰った方がいい」
達郎兄ちゃんが自販機でミルクティーを買ってくれた。
「うん、そうする」
まだ3月半ば。頭から水かぶるには早い。風だって冷たいし。
「オレはこれから行くところがあるんだが、1人で帰れるか?」
「うん、大丈夫」
「気をつけて帰れよ」


