そして放課後。
帰ろうと下駄箱を開けたら、また見慣れた封筒があった。
あたしは左手の包帯をそっと押さえた。
うーん、正直今日は見たくなかった。
でも放っておくわけにはいかない。
封筒をカバンに入れると、達郎兄ちゃんに電話をかけた。
兄ちゃんは3コールほどで電話に出た。
『どうした、カホ』
「達郎兄ちゃん今どこにいるの?」
『たった今カホの学校に着いたとこ』
「へ?」
あたしは靴をはくとあわてて駆け出した。
校庭を走り抜け、校門にたどり着く。
「よぉ」
スーツにダウンジャケット姿の達郎兄ちゃんが校門に寄り掛かっていた。
「なんで兄ちゃんここにいるの?」
「昨日の今日で気になってな」
達郎兄ちゃんはあたしの左手に気付いた。
「手、どうした」
あたしは周りに視線をやった。
下校する他の生徒たちがチラチラ見ている。
やば、明らかに目立ってる。
とりあえずここを離れないと。
帰ろうと下駄箱を開けたら、また見慣れた封筒があった。
あたしは左手の包帯をそっと押さえた。
うーん、正直今日は見たくなかった。
でも放っておくわけにはいかない。
封筒をカバンに入れると、達郎兄ちゃんに電話をかけた。
兄ちゃんは3コールほどで電話に出た。
『どうした、カホ』
「達郎兄ちゃん今どこにいるの?」
『たった今カホの学校に着いたとこ』
「へ?」
あたしは靴をはくとあわてて駆け出した。
校庭を走り抜け、校門にたどり着く。
「よぉ」
スーツにダウンジャケット姿の達郎兄ちゃんが校門に寄り掛かっていた。
「なんで兄ちゃんここにいるの?」
「昨日の今日で気になってな」
達郎兄ちゃんはあたしの左手に気付いた。
「手、どうした」
あたしは周りに視線をやった。
下校する他の生徒たちがチラチラ見ている。
やば、明らかに目立ってる。
とりあえずここを離れないと。


