レクリエーション部は、カルタやお手玉、ゴムとびなど昔からある遊びを通して地域と交流をはかるというクラブだった。

時には幼稚園に行って遊びを教えたり、老人ホームへ慰問に行ったりした。

「そういや果穂里レク部の部長だったね」

「見事につとめました」

「自分で言うか、この」

「へへーん」

「まぁ果穂里向きのクラブだよね」

自分で言うのもなんだが、あたしは人見知りというものを全くしない。

初対面の人とも平気で話せる。

訪問先の園児やお年寄りにも積極的に話かけた。

「おかげでモテたわよ」

「園児やお年寄りにモテてもしょうがないでしょうに」

幸子はあきれた様子で言った。

あたしと違って背が高く、大人びた顔だちをしているから、そういう仕草がよく似合う。

正直、うらやましい。

「レク部といえば、成美のこと聞いた?」

「成美がどうしたの?」

あたしは同じレク部員の顔を思い浮かべた。