綺麗に体を翻し、手首を縛る セレナの手から逃れると、 彼の腰にあった拳銃を抜いた。 カチャ…。 そう、いつでも撃てる状態にして… セレナのこめかみに当てる。 「……ッ…はぁ…はぁ…」 切れる息は…過呼吸気味。 手は震えて…引き金を引ける 状態ではなかった。 「お前は美しくなった。 ルシウスが…正気を失う程にな。」 ニッコリと微笑むセレナ…。 震えが増す…。