そして、最後の転調の部分に 取り掛かろうとした時だった。 ズキンッ!! と、鈍い痛みが走り…手を止めた。 「いっ…た…」 手首がジンジンする…。 思わず抑えた手首からは やはり先程よりも血が滲み出ていた。 脳裏に浮かんだのは…あの男。 ルシウス…。 さっきの事でこうなったと思うと ルシュアのイライラは止まらない…。