そっと耳に挿された薔薇の花。 セナは顔を上げた。 顔も身長も変わっていない。 昔のまま。そう…前世のまま。 「我が名はジエル。お前の名前は?」 「セナ。」 言葉なんて無くてもいい。 昔話を話すより……。 言いたいことは一つだけ。