先生と目が合うとなぜか気まずかった。


…私が勝手に気まずいって思ってる

だけなんだけどね。





体育の先生が続けていった。




「よし!もう前を向いていいぞ。
お前は将来、体育の先生になりたいと
小坂先生から話を聞いたぞ。」




やめてよ。



ここで将来の夢は関係なくないですか?




先生はまた続けていった。




「体育の先生がなりたい者がなんで
そんなに前髪が長いんだ?
普通、短いはずだよなあ…?」



「時間がなかっただけです。」


私は真っ向から反論した。




っていうか先生に将来の夢なんか

聞かれたくないよ……。


もし先生になれなかったら…。



私、恥ずかしいじゃんか。



「もう少し前髪を空きなさい。」



もう話すだけ長くなると悟ったので



「わかりました。」


とだけ言って、走って教室へ戻った。



もう…本間に最悪だし。