君へ届けたい


それと同時に

道路を通る車の音がして、

あたしの言葉はその雑音にかき消された。




けど、君はあたしを見て


いつもみたいに笑って言った。





「うん」




それだけだった。





“え?何て?”


って聞き返しはしなかった。



何となくわかってるのかもしれない。



あたしの言葉



きっと何となくわかるから、


君は、あえて答えを出さなかった。




フられてもないけど

両想いじゃない。





せめて


聞き直してよ?