ついに、
分かってしまった…


皐の好きな人。


まさか、
塾の講師だったとは…



コレ、どうやって協力すれば良いの!?



先生は、少し…凄く厳しいけど、優しくて、信頼できる人。

何気に、イケメンだし!!

まだ、二十代だし!!

原宿のお洒落なお兄系で、髪型も派手すぎず、地味すぎずな感じ。


確かに、生徒が惚れるのもおかしくない。

調査によると、最近、彼女と別れたらしい。

だから、ピリピリしてたのかな?

八つ当たり!?

とりあえず、現在フリー。

きっと、ライバル多いよ。

作戦立てなくちゃ!!

「皐、涼丞先生って甘い物とか大丈夫?」

「大丈夫だけど…何する気!?」

「隠しても無駄!!好きなんでしょ?」

「な…何で!?何で、分かったの!?」

「何となく~。」

私は、悪戯っぽく笑い、皐にお菓子作りの本を渡した。