「~で、そしたらさぁ、山田がいきなり…。」

さっきから、つまらない話ばかりしている。

「ふ~ん、良かったね。」

私は、適当に相づちをうつ。

山田って誰だよ!?

全然面白くないから!!

コイツもそろそろ限界かな…。

「…ねぇ、将太。」

「ん?」

「別れよっか。」

「ぅん…って、えぇーー!?なんで!?」

「私から告ったのに、何かゴメンね~。」

「じょ…冗談だろ。だって、俺達…。」

「ゴメンね~。バイバーイ。」

「ちょっ!?彩菜!!」

足早にその場を立ち去る私、花崎彩菜(はなさきあやな)は高校一年生。

恋愛好きの女の子です。

さっきの人は、学校の先輩。

何か、良いな~っと思って一週間前に告白。

付き合うことになったのですが…

思ったより、ときめかない。

正直、三日で飽きちゃいました。

私は、人より恋愛に対して変なこだわりがあるみたいです。