君にティアラ

(え)

クス、って。

あたしの顔から足先まで眺めてその女子生徒が笑った。

心臓が、ドキッと跳ねた。

その人はそれからあたしのことなんて気にした素振りもなく、一緒にいる友達と何か話しながら一緒に歩いてく。