それからの2時間はものすごく長く感じた。
別に期待しているわけじゃない。
奴が何言いだすか不安なだけ。
いろんなことを考えていたら授業が終わってしまった。
キンコンカンコン
「では、今日はこれまで。ごきげんよう。」
「ごきげんよう。」
皆がぞくぞく教室から出ていく。
気付いた時には教室には私と奴しかいなかった。
「さてと…行くぞ。」
それだけ言うと何処かに歩いて行ってしまった。
「えっ?ちょっと、何処に行くのよ!」
「校長室。放課後来いって言われた。」
「そうだったんだ。」
私も奴の少し後ろを歩いて付いていった。
しばらくして校長室に着いた。
トントン
奴がノックをした。
しかし中から聞こえてくるはずの声が聞こえない。
「もしかしていない?」
私がそう言うと奴はドアを開けて中に入ろうとした。
「ちょっちょっと…勝手に入って言い訳?」
「いいも悪いもいないんだし中で待ってた方がいいだろ。」
それだけ言うと中に入ってしまった。私も仕方なく奴に続いて中に入った。